こんなことに注意!債務整理後にありがちなトラブルの例

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こんなことに注意!債務整理後にありがちなトラブルの例

借金を整理した後が本当のスタート

借金が整理できた、と一安心してはいけません。

ここから生活を立て直すのが本当の意味での「再生」です。

債務整理が上手く行ったとしても、やり直すのは簡単ではありません。

こうなってしまった原因を突き止めて、同じことを繰り返さないことが大事です。

この部分をいい加減にして、借金が整理できた!と浮かれた場合

同じことを繰り返してしまいます。

「あの時は、魔が差したんだ」「お金がなかったから」と考えずに

謙虚に反省することが大事です。

なぜなら、同じ状況でも借金をせずに乗り切っている人は沢山いるからです。

まず収入に見合った生活をしなくてはいけません。

収入と支出を把握して、支出が多いようなら

お金の使い道を見直す必要があります。

それでも、突発的な出費があったり、我慢ができなかったりということで

お金を借りてしまう人がいます。

そうすると再び借金が借金を呼んで多重債務状態に陥ります。

一般的な金融会社からは借金できませんから

お金を貸してくれるのは金利が高く、条件の悪いところしかありません。

こうした自己破産をしたあとの人間を狙って

高利でお金を貸し付けてくる悪質な業者は沢山います。

一度自己破産をすると、通常は借金できないのですが

お金が足りないから、とふらふらとこうした悪質な業者から

再びお金を借りてしまい、債務地獄に逆戻りというケースは少なくありません。

自己破産をするとゼロからのスタート。

それ以外の債務整理ではマイナスからのスタートとなります。

信用情報には大きく傷がついていますから

もうお金を貸してくれるところはありません。

経済的に再生するためには、真面目にコツコツと働いて収入を得ること。

浪費せずに、倹約した生活を長く続けることしかありません

債務整理後の生活再建でありがちな問題

1)債務整理をしたあとは借金ができなくなる?

自己破産など債務整理をすると、6~7年は借金ができなくなります。

ただし、お金を貸すかどうかの判断は貸金業者側にあるため

闇金など破産者を狙って高金利でお金を貸す業者もありますので要注意。

2)債務整理後に再び借金地獄になったら?

自己破産をすると、7年間は自己破産をすることができません。

つまり、借金は7年間絶対に免責されないのです。

このため破産者を狙った悪質な闇金が高金利でお金を貸してくれるのです。

うっかり騙されて借金地獄に陥ってしまった場合には

消費生活センターで相談をしましょう。

3)返済が終ったと思っていたらできていなかった

借金を返済し終わったと思って、債務整理の手続きから漏れていると

返済の義務が生じます。

債務整理をする際には、一度借りたことのある業者には

全て返済が終っているかどうかを確認しましょう。

返済できておらず、債務整理からも漏れてしまった場合には

事情を説明して弁済額や支払い方法を交渉しなければいけません。

時効が成立している場合には、返済しなくても良いかもしれません。

4)保証人からお金を返せと迫られたら?

保証人が弁済した場合、保証人は保証した相手に対して求償権があります。

ですから、自己破産では保証人がいる旨を陳述して

保証人の求償権も免責します。(←これ、重要です)

自己破産をするということは、支払い能力が全くないということですから

保証人も泣き寝入りとなるのがほとんどです。

保証人が弁済できない場合には、保証人も一緒に債務整理をすることになります。

例えば配偶者の連帯保証人になっている場合には

夫婦で自己破産をすることになります。

5)債務整理をしたけど、収入が切なくて生活できない

長期的に収入が不足する場合には生活保護などの

社会福祉の利用を考えなくてはいけません。

配偶者がいる場合には、働いてもらって不足分を穴埋めしたり

一時的な収入不足の場合には親族から支援してもらうのも良いでしょう。

6)離婚したいと配偶者に迫られている

借金を理由に配偶者から離婚を迫られることは多々あるケースです。

しかし基本的には借金をしただけでは、離婚事由として認められません。

民法では、不貞行為、悪意の遺棄、三年以上の生死不明、強度の精神病、

その他の継続しがたい重大な事由というのがなければいけないと定められています。

ただし、協議離婚となると話は別です。

借金が原因で夫婦喧嘩が繰り返された場合には

婚姻を継続しがたい理由となることがあります。

7)自己破産は婚約解消の理由になる?

婚姻は双方の合意がなければできません。

ですから婚約は一方的に自由に解消することができます。

借金が多い、債務整理をしたことが婚約解消の理由になるかは難しいところですが

一般的な判断では仕方ないことと言えるでしょう。

ただし、違法行為ではないため、慰謝料の請求はできないでしょう。

8)債務整理は子供に影響がある?

債務整理をしても、子供に影響はありません。

進学や就職が制限されたりすることもありません。

もちろん戸籍にも破産者という記載はありませんから

自分から言わない限りは子供にも知られることはありません。

9)会社に債務整理がバレるとまずい?

会社に自己破産をしたことがバレても、会社をクビにはなりません。

しかし、借金照会や債務整理の際に、勤務態度が不良ということが

会社にバレてしまうと、就業規則違反で処分が行われることがあります。

弁護士、税理士、証券会社の外務員などは資格制限があります。

免責までの期間は何らかの措置がされる可能性があります。

 

 

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