借金は放置せず徹底的に整理すべし。借金の内容に負い目を感じる必要はない!
借金を放置すると自分の首を絞めてしまう
借金は返済できている間は特に問題になることはありません。
生活を圧迫しない程度の返済は多くの人が住宅ローンなどで実際に行っています。
しかし一度返すのが困難な状態になってしまうと、短期間のうちに自分の首を絞めるようになります。
事故を起こしてしまうと一括返済を迫られるなどの債権者からの圧力が発生するので、
何とかして返済しようと金策に走ることになります。
可能な限りの努力をしても返済できない状態になれば、開き直る人が出てくるようになります。
返さないとダメなのは分かっているけど、お金がないんだから返せない
これは仕方のないことだと開き直り、放置するようになります。
返せないんだから仕方がないと開き直ることはそれほど悪いことではありません。
無理に借金を重ねて何とか返済しようとするよりは、ある意味健全と言えます。
しかし返せないから放置するというのは一番やってはいけないことです。
放置するとどうなるか、債権者は見て見ぬふりをしてくれるわけではありません。
借金には利息が発生しますので、何もしないでいると日々総額が増え続けます。
そして次々に法的拘束力のある手続きを債権者が行うことで、短期間のうちに
身ぐるみを剥がされることになります。
返すためのお金が無いと思っているのは債務者だけで、債権者は返済させるために
あらゆる手段を使ってきます。
回収可能なお金が、費用を上回っているなら手ぬるいことはしません。
特に大手金融機関などは債務者が誠意を見せないとわかると、容赦しません。
ですから、借金を放置することは自分で自分の首を絞めることになるのです。
返済できないなら債務整理するしかない。迷う選択肢などない!
返済できなくなったら無理をしないのは正しい選択です。
無理をして自転車操業を繰り返しても、後に残るのは山のような借金だけです。
返済できないとなれば、摂るべき手段は「整理する」しかありません。
借金は減る、もしくはゼロになるのが債務整理ですが、殆どの人は債務整理についての
知識が無いままに借金を放置するか、多重債務に陥ってお手上げ状態になります。
気が付いたら家を失い、家族はバラバラ、借金だけが残って一人ぼっちというのは
珍しいことではありません。
債務者の中には「弁護士に相談するといっても、どうしたらいい変らないし
弁護士に払うお金だって無いのに相談なんて出来るわけないよ!」という人が多くいます。
しかし何もしないでいると身ぐるみ剥がされてしまうだけですから、
分からない。知らない、お金が無い、というのは通用しません。
お金がないなら法テラスという手段もありますし、相談だけなら無料という
弁護士事務所も最近では増えてきています。
自己破産、任意売却などの法的手段を取ることで、自分で自分を守ることができます。
失敗したらどうしよう?とか、難しいことはやりたくない、というような
ネガティブな感情で投げ出すのだけは辞めてください。
債務整理は思ってるほど難しいことではありません、結局は人が作った仕組みですから
正しい手順を踏めばあっさりと解決することも夢ではありません。
返済できないなら、返済しない選択を法的に取ってしまいましょう。
それこそが法的に認められた再スタートへの近道と言えるのです。
それ以外の方法での再スタートはもはや時間が過ぎ去り手遅れだと考えてください。
重要なのはお金を借りたという事実
お金を借りたけれども返せなくなった、自己破産なり法的手段を取って債務整理を行った。
これだけ見れば原因と結果があり、それに対処したことが明白です。
しかし中には借金を整理することに負い目を感じる人がいたり、借金の中身に負い目を
感じてしまう債務整理に成功しても自暴自棄になるケースもあります。
確かに自己破産で免責が認められれば、多額の借金が棒引きになるわけですから
債権者にとっては大ダメージになります。
また、お金を借りた理由も自分の生活のためだったり、個人の欲求を満たす目的であれば、
そのことに負い目を感じることもあるでしょう。
けれども重要なのはお金を借りたという事実だけです。
お金を貸すほうは何も考えずに貸していると思いますか?ビジネスだから貸しているのです。
お金を貸して利息を受け取ることが目的ですから、そこにはお互いがお金のやり取りをした
という事実だけしかありません。
債権者は貸したお金が返ってこなくなることを、しっかりと考えています。
返済してもらうのが当たり前と言えばそうですが、返済できなくなったから仕方ないね
というわけではありません。
不良債権化するリスクを当然考えていて、そうなっても大丈夫な対策を打っています。
債権者、債務者、双方にとって重要なのはお金を貸した、借りたという事実だけです。
それは絶対に変えることのできない事実ですし、このことを持って法的な手段を
双方が取ることになります。
負い目を感じることと権利を行使することは別問題
自己破産で債権者に迷惑をかけるとか、連帯保証人に迷惑が掛かる、借金の内容に負い目を感じるのは
ある種仕方のないことだと言えます。
他人に迷惑を掛けないように生きなさい、と教えられるのが一般的な日本人です。
だからこそ、お金という大事なもので他人に迷惑を掛けることで、自暴自棄になるのは
感情論として正しいとも言えます。
ただ、それは感情論でしかありません。
負い目を感じることと、自分が持っている権利を行使することは別問題です。
債権者もそのことは良くわかってるからこそ、事務的な対応が多く見られるのです。
返せない → 一括返済要求 → 財産を売って返済する このプロセスの中に
感情などは一切含まれていません、債権者はビジネスとして手続きしているだけです。
だからこそ、債務者は自分の生活を取り戻すためだけに法的手段を行使します。
相手に迷惑を掛けると言うならば、誠意を見せる意味でも完済するしかありません。
でもそれができないから債務整理という権利を行使するのです。
感情論、人生観、そういうものに振り回されるのは、債務整理が終わってからにしましょう。
そしてひとしきり自分を責めたあとは、再スタートに向けて前を見ましょう。
物事は原因があって結果があります、結果に対してグダグダと管を巻いたところで
結果は何も変わりません。
あるのは感傷的になっている自分という存在だけです。
逆に言えば、それだけ自分を責めたくなるほどの重いことをしたんだ!ということが、
分かっているなら同じことを二度繰り返してはいけません。
裁判所が免責を決定する際にも、同じような事を言われます。
どれだけ大変な事をしたのかを噛み締めながら、再スタートを切ることが
債務整理後に待っている一番の責務だと言えるでしょう。
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