消費者金融はクレジットヒストリー重視
銀行のローンや事業者向けのローンでは、本業の収支バランスや資金使途、事業の将来性などを重視して貸付審査が行われています。
もちろん、借入れ件数や借入金額なども貸付審査では見るのが普通ですが、借入れ件数が多いから即ダメというわけではなく、総合的に見て判断しています。
一方の消費者金融はそれが事業者ローンという名目であっても、本業の収支バランスや資金使途などは2の次で、借入れ件数や借入金額、クレジットヒストリーをとても重視します。
クレジットヒストリーとは、返済の歴史です。つまり、今までどれだけ真面目に返済を続けてきているかということを、消費者金融では重視しているということです。
極端な話、年収1000万円で今まで借入れ経験がない人よりも、年収300万円で10年間借金の返済を続けているという人のほうが、消費者金融の評価は高くなるのです。
いくら年収が高い人でも、借金をしっかりと返すかどうかはわかりません。でも、10年も返済を続けてきたという人なら、今まで真面目に返済しているのだからこれからも大丈夫だろうとなるのです。
また、借入してもすぐに一括返済する人よりも、コツコツと小額ずつ返済する人のほうが消費者金融では評価が高くなります。
借りてすぐに完済する人は一見実績十分のように感じますが、消費者金融に対して金利をあまり支払っていませんので、それほど良いお客さんではないのです。
コツコツと小額ずつ、それこそ利息払いで支払ってくれる人はたくさんの金利を支払ってくれますので、優良顧客というわけです。
消費者金融では優良顧客により貸付をしたいと考えていますので、クレジットヒストリーが申し分ない人ほどお金を借りやすいと言えるのです。