トイチ金利
ヤミ金融の金利と言えば、トイチが有名です。トイチとは、10日で1割の金利が発生するという金利のことです。
そんな高い金利で借りる人なんていないと思う人もいるでしょうが、トイチで借りて返済を続けている人は少なくはありません。
10日で1割ということは、10日で元金の10%の金利支払わなければいけないということです。
つまり、1日1%になりますよね。トイチを年率に直すと、年率365%になります。
利息制限法の上限金利が年率15%から20%になりますので、はるかにオーバーしていますよね。
50万円をトイチで借入れたとします。50万円の年率365%ですので、返済で元金を減らさなければ、年間で支払う金利は182万5000円になります。
50万円しか借りていないのに、1年で180万円以上も金利として支払わなければいけないのです。
無論、これは違法金利になりますので、法律上は支払いを拒否することも可能です。ただ、拒否できる人なら、はじめからその金利では借りていないとも言えます。
ヤミ金融から借入れする人は、正規の貸金業者からも借入できなくなった貧困層です。
そうした貧困層にとって、年率365%という金利は数字以上に重い負担になることは明らかです。
そのため、ヤミ金融業者からトイチで借入すると、1年以内には返済ができなくなって身を滅ぼすことになるでしょう。