連れまわされた人もいた
ヤミ金融の被害に遭った人からよく聞く話が、連れまわされた話です。ここでは、その中の1人の話を紹介します。
その人は支払いができない状態になったとき、ヤミ金融業者の強面の男3人に身柄を確保されたそうです。
その人には所持金が数十円しかなく、預金口座も空状態でした。支払いをしたくてもできない状況です。
勤務先の社員食堂を給料天引きで利用することことができましたので、なんとか生活できたということです。
そんな状態なので、ヤミ金融業者に連れまわされることになります。
まず、連れて行かれたのは他のヤミ金融業者です。ただ、ヤミ金融業者と言っても、そこは比較的良心的なところで、分別すれば街金融というものです。
正規の消費者金融業者からは借入できないでしょうから、どこか借りれそうなところに連れて行かれたのです。しかし、そこでは借入ができなかったそうです。
そして、その人は関西在住だったのですが、東京に車で連れて行かれることになります。東京ならどこか貸してくれるところがあるだろうということです。
結局、東京で2、3件回らされて借入を行い、その全額をそのヤミ金融業者にとられてしまったということです。
その際、その人は帰りの電車賃分を求めたそうですが、案の定却下されてしまいます。
それどころか、ここまでの交通費を請求される有様で、その人は無一文で東京に取り残されることになります。
翌日は仕事があり、帰らなくてはいけません。でも、お金がない。その人は警察にお金を借りて帰ったそうです。
連れまわされるケースでは、まだこれは楽なほうでしょう。もっと悲惨な目に遭っても何ら不思議ではないのです。