返済を待たない理由

元消費者金融マンが語る【借金返済のいろは】TOP > 延滞について > 返済を待たない理由

返済を待たない理由

貸金業者から借金をするのは、友達や親から借金をするのとはまるで意味が違います。

何かの理由で一時期返済ができなくなっても、友達や親なら返済を待ってもらうことはできます。でも、相手が貸金業者の場合にはそうはいきません。

私は消費者金融業者で働き始めたとき、なぜ返済できない人に返済を待ってやることができないのか、疑問を持ったことがあります。

返済できない人に無理をさせて返済させても、結局は破綻してしまい、貸したお金が戻ってこないと考えたからです

借金なんてものは返済期限を設けず、返せるときに返してもらうというもので良いと思います。そうすれば破綻する人もいなければ、破綻されて損をする人もいなくなります。

でも、その考え方は友達同士なら通用しても、利益を上げなければならない貸金業者には通用しないということです。

貸金業者は利益の目処を立てて運営されなければなりません。今月はお金が入ってくるか入ってこないかわからないのでは、従業員を雇うこともできないということです。

これだけの人にこれだけを貸しているから、これだけの利益がでるということをしっかりと計算できなければ、営利企業としては成り立ちません

貸金業者は返済できない人を最初から全体の何%と想定しています。

その想定の範囲内であれば問題がなく、想定よりも多くなるようなら取立を厳しくしたり、貸付審査を厳しくして調整をしているのです。

 

 

関連記事

  1. 消費者金融の利用者の5人に1人が延滞
  2. 借り換えは延滞する前にする
  3. 返済金の猶予措置
  4. リストラでピンチのときの延滞回避法
  5. 社員が延滞したと請求されたら
  6. 生活保護の受給は延滞の理由にはならない
  7. 延滞を理由に違法な担保を渡さない
  8. 白紙委任状と印鑑証明書の要求には応じない
  9. 悪質な取立の損害賠償が認められる例
  10. 返済計画を立てなければ延滞する