これが整理屋の実態だ

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これが整理屋の実態だ

これは、私が消費者金融業者に勤務していたときに、そのときのある顧客から実際に聞いた話です。

その顧客をAさんとします。Aさんは自営業を旦那さんと2人で営んでいましたが、不景気もあってうまく行かず、生活資金のために貸金業者を利用していました。

生活していくためにはどうしてもお金が必要なので、借金に手を出してしまったわけですが、当然金利分が段々と重くなっていき、返済のための借入を繰返すようになりました。

Aさんはすでに借入件数が10件を超え、多重債務者です。

各貸金業者からの督促が厳しくなり、それでも遅れながらも頑張って返済を続けていたAさんでしたが、ついに返済が滞るようになりました。

理由は簡単です。ヤミ金融に手を出してしまったためです。返済資金のすべてをヤミ金融に払うようになり、正規の貸金業者への返済ができなくなったのです。

さらに、ヤミ金融への返済も滞るようになると、そこから暴力を受けるようになります。そして、暴力を受けながらもヤミ金融への返済を続けていたある日、そのヤミ金融業者から弁護士を紹介されます

もちろん、高額な紹介料を請求されています。そして、弁護士事務所に行って自己破産することが決まりました。

しかし、ヤミ金融業者に絞れるだけ絞り取られたAさんに、弁護士費用の30万円を払う力はありません。

そこで、その弁護士事務所は、そういった困窮している人でも債務整理ができるように、国が支援している団体でお金を貸す制度があるから、それを利用してはともちかけます

Aさんは2つ返事で承諾したのは言うまでもないですよね。

そして、その手続きをすべてその弁護士事務所にお願いします。結果、3万円の36回払いでお金を借りる契約を架空団体と結び、毎月その架空団体に返済していくことになりました。

3万円の36回払いということは、総額108万円になりますよね。とんでもない額です。

しかも、その弁護士に事務所に連絡したところ、破産手続きは本人が弁護士費用を払ってからという回答で、いつ自己破産手続きするかはわからないといことでした。

この話は、その弁護士事務所から受任通知が届く前に直接Aさんから聞いた話で、受任通知が届いたためにAさんとは連絡が取れず、その後どうなったかはわかりません。

普通に弁護士に依頼すれば30万円で済む話が、100万円以上も支払わされ、さらに自己破産の申立てもしてもらえないということで、本当にかわいそうとしか言いようがないですね。

 

 

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