自宅が競売!メリットとデメリット

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自宅が競売!メリットとデメリット

自宅を競売にかけた場合のメリットはないに等しい

競売は何のメリットもなく、デメリットの方が遥かに多いです。

ですから、競売になる前に 適切な処理をするべきでしょう。

ただ あえてメリットらしきものを挙げれば、場合によっては長く住み続けられる事,何もせずに手続きが進んでいく事の2点です。

競売で自宅の立ち退きを迫られるのは、落札された場合です。

ですから、もし競売を繰り返しても なかなか落札者が現れない場合には、落札されるまで そのまま住み続けることができるのです。

とはいえ、いつ落札されるかを事前に予想することは不可能なので、これに期待するのは当を得ていないと言えるでしょう。

一方、ものぐさな人にとっては、何もせずに手続きが進む競売は おあつらえ向きでしょう。

ただし、精神的な苦痛,会社内や隣近所の目に耐える必要はありますけれどね。

自宅競売のデメリット/市場価格より安くで売られてしかも即刻立ち退きも!

世の中には「競売で不動産物件を安く仕入れて儲ける」という情報が溢れていますが、逆に考えると、売り手側は損をするということです。

どれぐらい損をするのかと言いますと、相場価格の5割から9割で売却されるので 1割から5割安ということになります。

そして、売却価格が安いということは、それだけ残債務が多くなるということです。競売後にも、残債務の支払いに追い立てられるわけですね。

また、債権者との話し合いもなく落札されてしまいますので、残債後の支払いをめぐるトラブルが生じる場合もあります。

さらに、連帯保証人がいる場合には、残債務の請求が 連帯保証人のところへにいくことになります。

もし このとき、不動産を持っていながら支払いができないようなら、連帯保証人の不動産まで競売にかけられてしまうことがあります。

自分だけでなく 連帯保証人にまで迷惑をかけてしまうことになるので、そうしたことも考えたうえでの適切な処置が求められているでしょう。

他にも、競売のデメリットはあります。

落札者が決定すると 家を手放さなければなりませんが、場合によっては 即刻の立ち退きを迫られることがあるのです。

また、競売になると 知人たちに隠し通すことはできません。新聞などに掲載されてしまいますからね。

それに、見るからに競売の業界人と分かる人たちが物件を下見に来ます。執行官が、不動産鑑定士とともに現況を調べたり 写真撮影したりするのです。ですから、近隣住人に すぐ知れ渡ることでしょう。

さらに、登記簿謄本に“競売”と記載されてしまうデメリットもあります。

もし破産管財にした場合には、1人あたり30万から40万円の費用がかかるというマイナス面もあります。

 

 

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