電話交渉に応じない司法書士
消費者金融業者に勤務しているときには、弁護士や司法書士と交渉する毎日が続きました。そのため、多くの弁護士や司法書士と交渉する機会がありました。
司法書士というのは、もともとは債務整理を扱うことができませんでした。債務整理を扱うことができたのは弁護士であり、司法書士は自己破産や特定調停などの裁判所での手続きの書面を作成するだけでした。
それが法律が変わり、特別な試験に合格した司法書士は、認定司法書士となって債務整理ができるようになったのです。
そして、認定司法書士が現れてからは、弁護士よりも司法書士を相手に交渉するほうが多くなっていったのです。
そんな司法書士ですが、交渉は決まってファックスという場合が多かったように思います。司法書士の中には、交渉は電話では応じず、ファックスのみとするという司法書士も多かったと思います。
これは、司法書士が債務整理についての知識が浅く、電話交渉をする自信がないからだと思います。
ファックスで交渉していれば、時間をかけて反論の材料を探すことができますし、債務整理に詳しい他の弁護士や司法書士に聞くこともできると思います。
ここでは、司法書士が債務整理の知識がないから駄目だと言っているのではなく、それだけ自分たちのものにしようと真面目に努力しているということが言いたいのです。
弁護士の中には適当に和解する人もいますが、司法書士はしっかりと検討しながら和解しているということです。
司法書士は債務整理について非常に積極的に勉強していますので、今ではクレサラ系弁護士並みの実力を備えているかもしれません。
司法書士は弁護士よりも劣るという見かたをする人がいるかもしれませんが、債務整理に関してはそれは間違いだと思います。もちろん、司法書士でも認定されていることが前提ですが。
