借金を「返さず」に解決する方法を考えても恥ではない
借りたお金はどう返済していくべきか?
誰しもが好きで借金するわけではありません。そして借金はきちんと返済しなければいけませんが、返済方法を間違ってはいけません。
例えば、借金をする際には必ず返済する充てを確保します。返済に回す入金がないのに借金をしてしまうことは、あまりにも無計画ですし雪だるま式に借金が増えていく原因になります。
返すための元手をしっかりと確保した上でお金を借りること、それこそ言われなくても分かっている人ばかりだと思いますし、それで借金が返せるなら苦労しない!という意見もあるでしょう。
そうです。
借金は無理して無茶苦茶な苦労をして返済すると余計に生活が苦しくなって繰り返し借金してしまうことになります。身の丈に合った借金をするのが一番大事ですが、ちょっとしたきっかけで返済が苦しくなってしまった場合は、一度冷静になって自分の状況を考えてみましょう。
今この借金を返済するにはどうすればいいのか、どうやって返済していけばいいのかを考えるのです。無理して返済することで、バランスが崩れてしまうとわかったならば一度、立ち止まることも大事です。「返せない」とわかったら、「返さず」に解決する方法もあります。
借金とは何なのか正しく理解しよう
借金は比較的身近に存在しています。意識せずに多くの人が多額の借金を抱えています。例えば、クレジットカードでの買い物、住宅ローン、自動車ローン、教育ローンなど生活するために必要な借金というのは沢山あります。
だからと言って、全ての人が借金で苦しんでいるわけではありません。借金をするときに大事なのは、自分に返せる能力があるかどうかです。それは他人に頼ることなく返済できるかという意味です。
借金の返済で悩んでいる人の多くは、借金しなくて良いものまで借金してしまい、自分の返済能力を超えてしまったがゆえに返せなくなったケースが大半だと考えられます。
返せないから「どうしよう!?」ということでパニックになり、後先考えずに他の金融機関からお金を借り入れたり、闇金に手を出したり、そういったことを1度でもやってしまうと泥沼にはまって行きます。借金は借金を返済するためにするものではない。という大原則を理解しなければ、多重債務から抜け出すことはできません。
自己破産は恥ずかしいことという考えは改めるべき
多重債務を自己破産によってゼロにするケースは多く見られますし、このことは法律により認められた権利でもあります。
ただ、この自己破産については「恥ずかしいこと」というイメージが先行しているのも事実です。
「自己破産するなんて人としてどうなの?」
「返して当然の借金を踏み倒すなんて、ひどい!」
と言った日本社会にある特定の風潮がそうさせているのかもしれません。
確かに自己破産によって、その後ある種の制限は発生します。しかし、自己破産そのものは認められた権利であり、恥ずべきことではありません。
どうして借金してしまったのか、どうして自己破産するほどの借金に膨れ上がってしまったのか、それを正しく理解することこそが借金解決へのスタートと、その後の人生のリスタートへと繋がります。
借金は悪だ!と断罪するのは簡単な事で、誰にでもできます。でも、借金を上手に返済したい、返済できないならどうすればいいか投げやりにならずに、講じるべき手段をしっかりと取ることが何より大事なのです。