悪質弁護士と結託して個人再生費用詐取
ただ返済するお金が欲しいと奔走し、ときに法律を逸脱してしまう債務者に対しては、それほど腹を立てることはありません。本人に悪気はなく、何とかしようともがいた結果だからです。
でも、これが智恵のある悪質弁護士とくっついて、消費者金融からお金を騙し取ろうという場合には、かなり腹が立ちます。
悪質弁護士と債務者が結託して、消費者金融から民事再生費用を巻き上げるケースが多々あります。
返済が苦しくなってきた債務者は弁護士に相談に行きますが、そこが悪質弁護士という場合があります。
悪質弁護士は言葉巧みにその債務者を騙し、複数の消費者金融に申し込みをさせるのです。悪質弁護士は紹介屋やヤミ金融などとネットワークを構築していますので、この条件ならどの消費者金融で審査が通るのかを熟知しています。
5、6件申し込ませて、50万円から100万円ほど借りさせます。ちなみに、これ以上申し込んでも審査が通らないことも知っています。
そして、その借りさせたお金はすべて悪質弁護士に渡り、個人再生で受任したと通知を各消費者金融に発送するのです。
債務者は個人再生手続きのための弁護士費用を一切払わなくても良いので、ラッキーという感じになります。弁護士費用はすべて消費者金融から調達していますよね。
悪質弁護士は労せずに通常の弁護士費用よりも高額を懐に入れます。場合によっては、落ち着いてから債務者に足りないと言ってさらにお金を請求することもあります。
個人再生では自己破産のように免責不許可事由がありませんので、それこそ人殺しでもしない限りは手続きができます。
初めから返済する気のない借入れになり、どう考えても詐欺なのですが、個人再生をされると消費者金融は泣き寝入りするしかないのです。
